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六年前、私は看護婦として県の病院に勤務しておりました。その頃は、あまり体調が思わしくなく、定期的に鍼治療と漢方薬の服用を続けていました。そこの薬剤師さんに体のことを相談しながら漢方薬を教えていただいたり、鍼灸の先生に初心者のための東洋医学の本をお借りして読んだりしてるうち、次第に興味が深まり、今でいう「すっかりハマッテしまった」のです。
ちょうどそんな時、折りよく、たまたま雑誌に(確かクロワッサンだったと思う)に猪越先生が家庭のお母さんを対象とした通信講座を開催するという記事が眼に止まり、さっそく応募しました。(これも共時性でしょうか?)とにかく、テキストはイラスト入りでとてもわかり易く、しかも無理なく計画的に進められるようにと、配慮も十分でした。初級から初めて、わりと熱心に勉強し、陰陽五行も抵抗無く受け入れられました。何よりも人体を小宇宙とみなし、バランスを重視する東洋医学の考え方に、西洋医学の部分重視の考え方ちは全く異なった価値観を見いだし、まさに「眼からウロコ」でした。
始めは、とにかく自分の体調を整えるのが第一の目標で、次に家族、特に子供の健康管理のため、その後次第に目的も変わり、ゆくゆくは東洋医学を取り入れた病院への転職をひそかにもくろむようになりました。その後漢方と同時に鍼灸にも興味を持ち始め、鍼灸師の資格を取りたいと思うようになったのです。翌年三月には病院を退職し鍼灸学校を受験、運良く合格し、20年ぶりの学生生活となりました。ちなみにその時43歳、クラスで最年長でした。でも、それまでの学習が大変役立ち、他の科目はともかく、他の学生が苦労する東洋医学関係ではトップクラスでした。
そして三年後無事卒業し、鍼灸の資格を取得。翌年九月(つまり昨年)念願の治療院をオープンしました。今、この原稿を、治療院の受付で書いています。
もともと、自分の健康管理のために学び始めた中医学が、6年の歳月を経て、今多少なりとも人様のお役に立っていることに感謝しております。中医学との出会いは、まさに私の人生の軌道修正の糸口となったと言えましょう。
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